北海道・知床半島沖で2022年4月に観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没し26人が死亡・行方不明となった事故から2年が過ぎた。6月にANN系列で放送される北海道テレビ放送(HTB)制作のドキュメンタリー番組「テレメンタリー2024 沈没の波紋」のディレクター・須藤真之介さんに番組に込めた思いを聞いた。
――この事故とどのように向き合ってきましたか
事故発生時から2年間取材を続け、これまで4本の特番を制作しました。他社の速報で知床の沖で観光船が沈みかかっていると入ったのが一報でした。道警や海上保安庁を担当しているので、取材先に電話をすると「26人が乗ったKAZUⅠという船が沈みかかっているという連絡を受けたので捜索に向かっている」ということでした。半信半疑でしたが、弊社のヘリコプターの空撮映像を見ても現場海域には船の姿すら見当たらず、「大変なことが起きたんだ」と思いましたね。
それから1週間ほどは社内で現場の記者からの話をまとめる仕事をしました。その後、帯広で遺族の取材をし、知床に2週間ほど滞在して、遊覧船の関係者や地元の人に話を聞いて、事故当時に何が起きていたのかを取材しました。
――取材を続けるその思いはどこから
昨年11月、亡くなった甲板…

