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 1990年代半ばから2000年代初めにかけ、北朝鮮では日米韓などが協力して軽水炉型原子力発電所の建設計画が進められました。北朝鮮の核開発を凍結し、最終的に解体させる見返りとして進められた事業でしたが、最終的には頓挫しました。

 97年から約2年間、現場で北朝鮮当局者と向き合った朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)の韓国側代表だった李賢主(イヒョンジュ)元大阪総領事は、自らが接した北朝鮮官僚の行動原理についてこう振り返ります。「彼らは恐怖、責任回避、利己心、そして金の四つで説明できる」

目撃者 「最後の冷戦」はなぜ終わらないのか

北朝鮮が初の核実験を強行して20年。核ミサイル開発は進み、日本人拉致問題も未解決のままです。その背景には、北朝鮮社会の内側が見えにくい現実があります。現地を知る人々の証言を通じて、閉ざされた国の姿に迫ります。

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 ――北朝鮮当局者と約2年間にわたって接したそうですね。

 北朝鮮の官僚たちは鉄の規律に心理的に支配されています。

 彼らを縛る四つの鉄の規律は、すなわち恐怖、責任回避、私的な利己心、そして金(賄賂)だと言えます。

目立つ行動は「愚かなこと」

 ――まず「恐怖」とはどういう意味ですか。

 恐怖は、どんな独裁体制の社会でも働く最も強力な行動メカニズムです。北朝鮮の人々は恐怖と共に生きるすべも、恐怖からどう逃れるべきかもよく知っているようです。

 ――どうやって恐怖から逃れるのですか。

 恐怖を克服することは、それ…

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