Smiley face
写真・図版
ウォーホル「ブリロの箱」について語る森村泰昌さん=2025年11月9日午後2時55分、鳥取県倉吉市駄経寺町2丁目の鳥取県立美術館、奥平真也撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 「ウォーホル、初めて見たときは全然分からなかった」。美術家、森村泰昌さん(74)。ゴッホやマリリン・モンローなど著名人に扮するセルフポートレート作品で知られる。約3億円で鳥取県が購入し物議をかもしたアンディ・ウォーホルの「ブリロの箱」(1964年発表)について、講演会で語った。

 森村泰昌(もりむら・やすまさ) 1951年大阪市生まれ。京都市立芸術大学卒業、同大専攻科修了。1985年、ゴッホの自画像に扮する写真を制作。自らの身体を使って名画の登場人物や有名人を表現する「セルフポートレート」の手法による作品を手がけ続ける。2007年度芸術選奨文部科学大臣賞、11年毎日芸術賞受賞、同年紫綬褒章受章。

  • 「ただの箱に3億円も?」鳥取初の県立美術館にウォーホル、賛否の声

 森村さんはウォーホルの作品を高校生の頃に初めて見た。「全然分からなかったよね」という。当時は油彩画を描いていた。同じ20世紀の米国の作家、ラウシェンバーグの作品であれば、ベッドに色が塗ってあって「ちょっと描いてありますから、何となくついていける」。が、「ブリロの箱になると、筆触が全くないわけで」。

 そんな森村さん、今ではブリロの箱に似せた「モリロの箱」を制作するなど、ウォーホルに強く影響を受けるようになった。

 ブリロの箱は、アメリカで売られている洗剤付きタワシのパッケージをそのままそっくりに作った作品だ。これは芸術なのか。芸術作品とは何か。

 ここで森村さんは、唐突に上方落語「はてなの茶碗(ちゃわん)」を取り上げる。

落語との共通点

 油屋の男が茶屋で休憩してい…

Share.