
「ウォーホル、初めて見たときは全然分からなかった」。美術家、森村泰昌さん(74)。ゴッホやマリリン・モンローなど著名人に扮するセルフポートレート作品で知られる。約3億円で鳥取県が購入し物議をかもしたアンディ・ウォーホルの「ブリロの箱」(1964年発表)について、講演会で語った。
森村泰昌(もりむら・やすまさ) 1951年大阪市生まれ。京都市立芸術大学卒業、同大専攻科修了。1985年、ゴッホの自画像に扮する写真を制作。自らの身体を使って名画の登場人物や有名人を表現する「セルフポートレート」の手法による作品を手がけ続ける。2007年度芸術選奨文部科学大臣賞、11年毎日芸術賞受賞、同年紫綬褒章受章。
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森村さんはウォーホルの作品を高校生の頃に初めて見た。「全然分からなかったよね」という。当時は油彩画を描いていた。同じ20世紀の米国の作家、ラウシェンバーグの作品であれば、ベッドに色が塗ってあって「ちょっと描いてありますから、何となくついていける」。が、「ブリロの箱になると、筆触が全くないわけで」。
そんな森村さん、今ではブリロの箱に似せた「モリロの箱」を制作するなど、ウォーホルに強く影響を受けるようになった。
ブリロの箱は、アメリカで売られている洗剤付きタワシのパッケージをそのままそっくりに作った作品だ。これは芸術なのか。芸術作品とは何か。
ここで森村さんは、唐突に上方落語「はてなの茶碗(ちゃわん)」を取り上げる。
落語との共通点
油屋の男が茶屋で休憩してい…


















