朝日歌壇 歌壇俳壇面で毎月掲載している歌人・山崎聡子さんによる「短歌時評」。今月は、生誕130年、140年となる宮沢賢治、石川啄木を取り上げ、彼らの作品群における短歌について考えます。 短歌時評 山崎聡子 一般に評価されている分野以外に、短歌を詠んでいた文学者はとても多い。その一人が、現代では童話作家・詩人のイメージが強い宮沢賢治だ。 雲はいまネオ夏型にひかりして桐の花桐の花やまひ癒えたり ひとびとは/鳥のかたちに/よそほひて/ひそかに/秋の丘を/のぼりぬ 賢治の短歌については『アル…