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マネジャーは練習中の選手の財布を保管し、管理していました=2026年1月9日午後5時6分、神奈川県大井町赤田、平井茂雄撮影

斎藤佑樹「未来へのメッセージ」

 高校野球のマネジャーといえば、道具の準備、スコアつけ、ノックの補助……。裏方的なイメージを抱く人が多いかも。立花学園(神奈川)のマネジャーは、そんなイメージを脱しようと活動しています。

 1月上旬に訪ねると、山中のグラウンドは底冷えする寒さ。すると女子マネジャーがあいさつとともに温まった使い捨てカイロを渡してくれました。カイロには「本日はお越しいただき、ありがとうございます」の一文が。細かい気配りに心も暖まりました。

 立花学園は1、2年生計74人。そのうち7人が女子マネジャー。道具の用意や練習のサポートもしますが、特徴的なのはSNSやウェブラジオの配信などの広報活動から、お金の管理や弁当の発注、イベントの企画なども担っていることです。

 志賀正啓監督(39)は「部員一人ひとりが貴重な戦力。選手だけでなく、マネジャーの活躍の場も広げたかった」とコロナ禍の頃に様々な仕事を提案。当時のマネジャーも喜んで取り組んだそうです。

 その後、マネジャーたちは「もっと活動の幅を広げられないか」と模索します。大学野球部のマネジャーの仕事を調べて他校にアンケートを取りました。その結果を2023年の日本野球学会で「高校野球のマネージャーの仕事の現状とこれからの課題」として発表し、奨励賞を受賞しました。

 その中で、「マネジャー」は一般的に監督など組織を運営する役職。大学ではマネジメントの仕事もするが、高校では「アシスタント」に近いと指摘。マネジメントとアシスタントの仕事を融合的にこなす造語「メイジャー」を目指す、としました。

 立花学園のマネジャーに憧れて入部した神田夢生(いぶき)さん(3年)は1年生のとき、その研究に参加。翌年には神田さんを中心に、同学会で「高校野球マネージャーのためのオンライン掲示板の提案」を発表。仕事内容の相談などをできるオンライン掲示板「集まれマネージャー!(あつマネ!)」の開設につなげ、現在は20校以上と交流が続いています。

 神田さんは「様々な活動を経験し、コミュニケーション能力などが成長した」と振り返ります。山内一希主将(2年)は「マネジャーの発信のおかげで多くの人が試合の応援に来てくれるなど、チームの力になっている」と話します。

 僕は早大野球部で主将でしたが、部は主務(マネジャー)が運営し、両輪で部が成り立っていました。「メイジャー」の役割をこなす高校マネジャーが増えれば、野球に携わる人材の幅が広がり球界の成長につながると期待が高まりました。

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