
私たちは、森林からどんな「おくりもの」をもらっているのだろう。森の恵みについて、地元の林業家から学ぶ森林教育出前授業が18日、三重県松阪市立柿野小学校(坂井陽子校長)であった。
授業を受けたのは、5、6年生の22人。同市飯高地区で林業を営む「叶林業」の堀内楓子さん、宣孝さん、美有紀さんが、「森のせんせい」を務めた。
授業は11、18日の2回のプログラム。初回は、「木とわたしたちの暮らし」と題し、森林から生み出される木材に注目。木を育てる林業の仕事、柿野小がある飯南地区に多い製材所の役割、木材として家になるまでを学んだ。
18日は「水と私たちのくらし」がテーマ。雨が降ったときに、森林がどのような役割を果たすのかを考えた。
教室に用意されたのは、山の腐葉土を入れたケースと砂が入ったケース。それぞれ傾斜を付けて設置されていて、上部と下部に2本のホースがあり、水がどう流れるのかを実験した。
子どもたちがペットボトルの水を注ぐと、砂のケースからの水は茶色く濁り、上部も下部も同じぐらいの水量だったのに対して、腐葉土のケースは透明度が高い水が下部のホースから流れたことを確かめた。
なぜ、こうなるのか。子どもたちは「山の土は根っこや葉っぱが絡み合ってふかふかで、水をきれいにしてくれた」「砂の方は水をあまり吸わず、そのまま流れた」と観察の結果を話した。
授業の進行役の堀内楓子さんは「腐葉土は、落ち葉や根っこが絡み合い、土がしっかりとつかまれているし、スポンジのようにすき間がたくさんある。水をゆっくりと蓄え、水を濾過(ろか)してきれいにする働きがある」と説明。「このような腐葉土ができるには、たくさんの木の種類が必要。豊かな森林は、生物多様性の恵み」と話していた。
授業は、「みえ森づくりサポートセンター」(北野信久センター長)が、「みえ森と緑の県民税」を活用し、年間10校ほど、県内各地で開いている。


