日本サッカー考 オランダに学ぶ2
サッカー日本代表がワールドカップ(W杯)北中米大会のグループリーグ(1次リーグ)初戦の14日(日本時間15日)に対戦するオランダは、近年、育成の改革に力を入れている。その象徴の一つが、サッカーの枠にとどまらない「マルチスポーツ」の導入だ。名門クラブでは、サッカーの練習に柔道やラグビーを採り入れるケースもある。アヤックスの育成組織で指導経験のある白井裕之さん(48)に、育成現場の実情を聞いた。

――近年のオランダサッカーの育成について、どのような変化を感じますか。
オランダでは「サッカーはチームスポーツ」という従来の考え方から、「個人スポーツの集合体」というとらえ方へと、徐々に移行してきました。(アヤックスやオランダ代表で活躍した)ヨハン・クライフが2010年代に提唱した「プラン・クライフ」と呼ばれる育成方針です。
背景には、オランダ代表やクラブがW杯や欧州選手権で結果を残せなくなってきたことがあります。「国、協会、クラブとしてどうしていくのか」という議論が、改革の出発点となりました。
アヤックスでも、欧州チャンピオンズリーグ(CL)で結果が出ない、国内でも勝てない、トップタレントが育たないといった問題意識がありました。
柔道でけがを予防
――指導現場で、大きく変わったと感じた点はありますか。
極端に言えば、今まで黒だと思っていたものが白になるくらいの変化でした。
練習メニューも大きく変わり…








