記録的な猛暑が過ぎ、風が気持ちよく感じられる季節になりました。昆虫の様子にも変化が見られます。セミの声に代わり、草むらからはコオロギやスズムシ、キリギリスなどの鳴き声が聞こえてきます。中学入試でも、虫の鳴き声に関する出題がよくありますね。
音を出して鳴いているのはオスだけで、求愛行動であることは知っていますか。寒い冬を前に子孫を残すため交尾相手を探す行動です。
音の正体は物の振動によって生じる波ですから、昆虫が鳴き声を出すためには体の一部を激しく振動させなければなりません。セミは腹部にある発音器を振動させますが、バッタの仲間は前翅(ぜんし)をこすり合わせて音を出します。摩擦によって音を出しているのですが、バイオリンとチェロの音が違うように、昆虫によって音色が異なります。こすり合わせるリズムを変えることで、それぞれ独特の鳴き声にもなっているのです。
では、鳴き声によってメスを呼び寄せているわけですから、昆虫にも音を聞き分ける耳があるはずですよね。私たちの耳は脳に近い頭部にありますが、昆虫の耳はどこにあるのでしょう。
「昆虫記」で有名なファーブ…















