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新天地で新しいシーズンを迎える広島イーグレッツの選手たち

 「拠点を姫路から広島に移してから初めて行う試合にお越し頂き、たくさんの応援をありがとうございました」

 バスケットボール女子、Wリーグのフューチャー(2部)に所属する「広島イーグレッツ」の主将、上長美菜(30)は9月13日に広島市西区であったプレシーズンマッチの後、観客に向けてあいさつした。チームは昨季まで「姫路イーグレッツ」だったが、今季から本拠地が広島になり、プレミア(1部)への昇格をめざして新たなスタートを切った。

  • 次のW杯をめざす一歩目は8月から

 イーグレッツは2013年に発足し、実業団のリーグなどを経て22年からWリーグに参入した。クラブの運営会社が経営に苦しんでいたところ、今年2月にBリーグの広島ドラゴンフライズが全株式を取得し、運営を引き継いだ。

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広島ドラゴンフライズの選手たち(後方)と記念撮影をする広島イーグレッツ(手前)の選手たち=2026年9月13日、広島市西区

 姫路が拠点だったころは、廃校になった中学校の体育館が主な練習場だった。冷暖房はなく、夏は暑さ、冬は寒さとの戦いもあった。5月にチームが広島で始動したとき、22年から所属する須永麻美(27)は「夏はサウナの中でやっていたような感じだった。試合会場が涼しければ『いつもより動けるよね』とプラスに捉えていたんです」と語っていた。

 練習環境が厳しかった一方、姫路時代の地域とのつながりは忘れられない。「農家の方々が体育館に野菜を持って来てくれたり、近所の方がご飯を作ってくれたり。そういうサポートもしてくださった。(移転が決まると)『絶対に良い所になるよ』と声をかけてくれたんです」

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新天地での始動会見をした広島イーグレッツの選手たち=2026年5月20日、広島県廿日市市

 良い場所にする――。そのためにも、結果を残すシーズンにしたい。チームはWリーグ参入後、苦戦続きだ。初参戦した22年度は4勝22敗でWリーグの14チーム中13位。翌年は2勝24敗で最下位。リーグが2部制になってからも成績は伸びず、昨季は6勝18敗で7チーム中6位。プレミア昇格までには高い壁がある。

 新チームは13人。姫路時代からプレーするのは7選手で、6選手が移籍などで新加入した。その一人が上長だ。広島県出身。広島皆実高校、大阪体育大を経てWリーグへ。アイシンウィングス(愛知)と山梨クィーンビーズを経て地元に戻ってきた。

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今季から主将を務める上長美菜

 「地元にできたチームから声をかけてもらえてうれしかった。広島を盛り上げるためにも、最終的に結果を出さないと意味が無い。プレミアに昇格するために覚悟をもってプレーしたい」と話す。

 昨季までは小柄な選手が多く、展開の速い攻撃をしかけることが主な戦い方だった。今季はともに身長188センチの新外国人選手が2人加わった。天日謙作ヘッドコーチは「サイズも大きくなり、昨季までとはまた違う色を見せられると思う。見ていて楽しい、流れのあるプレーを見せていきたい」と語る。

 今季の開幕カードは10月31日、11月1日に兵庫県加古川市のSHOWAグループ総合体育館である三菱電機コアラーズ戦。昨季までの拠点、姫路市も近い。広島への移転が明らかになったのは昨季の最終戦後だったため、「姫路イーグレッツ」として最後の公式戦だということを示せないまま広島に移ったという思いも選手たちにある。

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昨季までチームの主将を務めた広島イーグレッツの那須みらい⑪

 昨季まで主将だった那須みらい(26)は言う。「姫路時代に支えてくださったスポンサーの方たちからは『頑張ってね』と送り出してもらったけれど、これが姫路イーグレッツとして最後の試合というのを見せることはできなかった。その思いも含めて、開幕戦を兵庫で迎えられるのは楽しみです」と話す。

 チーム名は、姫路城の別名でもある〝白鷺(しらさぎ)〟を英語で表す「イーグレット」が由来。その名も引き継いだチームの今季スローガンは「THE(ザ) REBORN(リボーン)」。生まれ変わった白鷺が、新天地から羽ばたく。

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新天地で新しいシーズンを迎える広島イーグレッツの選手たち=2026年9月13日、広島市西区
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新天地で新たなシーズンを迎える広島イーグレッツの選手たち=2026年9月13日、広島市西区
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広島で初のプレシーズンマッチを終えてスタンドの観客に手を振る広島イーグレッツの選手たち=2026年9月13日、広島市西区
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Bリーグの広島ドラゴンフライズの練習場で公開練習をした広島イーグレッツ=2026年5月20日、広島県廿日市市

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