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中高生が参加した舞台芸術体験講座「平田オリザ先生の演劇入門ワークショップ」=2024年7月、兵庫県豊岡市、豊岡市民プラザ提供(画像を一部加工しています)

「シンパシー」から「エンパシー」へ

■theLetter配信記事

この記事は、執筆者プラットフォーム「theLetter」で2026年11月6日に配信されたものです。

 私が暮らす兵庫県豊岡市では、市内30のすべての小中学校で「演劇的手法を使ったコミュニケーション教育」を実施している。すでに全校実施を開始してから10年近くが経過し、いわゆる非認知スキルのうちでも協働性、やり抜く力、メタ認知能力などの数値が向上していることも実証されてきた。

 学校での「演劇教育」というと学芸会などを思い浮かべる方が多いかもしれない。しかし現在、大きな広がりを見せているのは、ワークショップ型と呼ばれる、子どもたちが創意工夫をこらして劇を創り、その場で発表していくような形式の授業だ。

■theLetter連載「平田オリザ」はこちら

劇作家の平田オリザさんが活動の紹介と、日々考えていることなどをランダムに伝えるニュースレターです。

 かつて演劇教育は情操、豊かな感性などを育てるものとされてきた。次には表現力を養うという目的がそこに加わった。しかしいま主流となっているのは、演劇的手法を使ったコミュニケーション教育であり、そこで求められるのは合意形成能力や他者理解が主だ。

 ここで言う他者理解とは主に…

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