Smiley face
写真・図版
発病前は、少年野球チームに所属していた=家族提供

 東京都に住む岸本洸亮(こうすけ)さん(29)は好奇心が旺盛で、活発な子どもだった。

 野球、サッカー、絵画、英会話、吹奏楽でのアルトサックス……。親が強くすすめたわけでもないのに、何でも自分から「やりたい」と意欲を示した。

 異変は2008年、小学5年のときに起きた。

 あるとき、野球の試合で一塁手をしていた洸亮さんは、チームメートの送球を受け、「投げる球が速すぎる」と不満を口にした。同級生は「いつもと一緒。ふつうに投げているのに」と首をかしげた。

 次第にプレーも不調に陥った。ときにホームランを放ち、打率もよかったはずなのに、気づくと三振ばかりになった。

 宿題をこなせず、頭を抱える姿を目にすることも増えた。それまで簡単に解けていた2桁の割り算が、できなくなっていた。

 「何かがおかしい」

 父の修三さん(68)、母の裕子さん(66)が洸亮さんを病院に連れていこうと考えていた08年秋、洸亮さんは自宅でけいれんを起こした。呼びかけても反応しない。

原因わからず精密検査、長い潜伏期間を経て…

 救急搬送された大学病院で意…

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