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 日本語字幕のない中国映画が、東京や大阪の映画館で上映され、人気を呼んでいる。いったいなぜなのか。配給会社「面白映画」の安陽常務に聞いた。

 先日、東京・池袋にある映画館で「歓迎来龍本餐館/龍飯店へようこそ」を見たのですが、日本語字幕がなかったことと、それでも満席だったことに驚きました。

 「『原版上映』ですか? 中国で上映している映画を、日本語字幕や吹き替えをつけず、オリジナルのまま上映する取り組みで、2年前から我々『面白映画』が始めています」

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安陽さん=本人提供

 そもそも「面白映画」とはどんな会社なのですか。

 「中国の作品を日本に紹介することを目指して、2019年に設立した会社です。最初に手がけた作品は、中国で大ヒットしたアニメ映画『羅小黒戦記』の日本語字幕版。その後、アニプレックスとともに全国公開に取り組んだ日本語吹き替え版『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』は、声優の花澤香菜さんや宮野真守さんが主演してくれて、興行収入は(最近の)中国映画としては大ヒットと言っていい5.8億円でした。『雄獅少年/ライオン少年』なども新海誠監督がSNSで『凄(すご)い作品』と大絶賛してくれたのですが、そこから興行収入が伸び悩んでしまって……。中国のゲームのキャラクターの販売などもしています」

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雄獅少年/ライオン少年=面白映画提供

中国映画を上映するためには「一番のファン」が必要

 2000年代までは日本でもチャウ・シンチー監督やチャン・イーモウ監督の作品が人気でしたが、今は中国映画をみる層は限定されているようです。

 「作品の規模にもよりますが、映画の世界では興行収入が10億円を超えることがヒットの目安になります。日中合作映画の『空海 KU―KAI 美しき王妃の謎』などはありましたが、最後にそのラインを突破した中国映画は08年、09年の『レッドクリフ』です。ある程度のヒットの見込みが確保できない以上、多くの映画館を抱える会社に、我々の作品を上映してもらうハードルは高い。それが今の現実です」

 そこで、「原版上映」を始めたのですね。

 「出入国在留管理局のデータ…

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