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ある葬儀の見積書を示す見城宗忠さん(画像を一部加工しています)
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 「見積書を見せてもらえますか?」

 東京都稲城市にあるお寺、普門庵(ふもんあん)住職の見城宗忠さん(69)は喪主に呼びかけた。昨年11月、90代の檀家(だんか)の男性が亡くなり、自宅に枕経をあげにいった時のことだ。

 この檀家は寺との関わりが薄く、連絡をもらった時はすでに、病院に紹介された葬儀社に依頼し、葬儀の場所も日程も決まった後だった。

 葬儀の見積書を見ると、10人規模の家族葬にもかかわらず、総額(お布施を含まず)は約150万円。このうち、約90万円を占める「基本料金」に目がとまった。

 基本料金の内訳について、「祭壇」「ドライアイス処置」など20近い項目が並んでいたが、細かい単価は書かれていない。中には「(葬儀参加者への)礼状50枚」「電光看板」など、家族葬には明らかに不要なものも含まれていた。式場も40人規模と過大で、30万円近い費用が記されていた。

 喪主は「こんなにかかるの?」と当惑しつつ、「世話になった病院の紹介だし……」と価格交渉やキャンセルまでは考えていなかった。

 見城さんは、そこに待ったをかけた。

コロナ禍で様変わりした「令和のお葬式」のリアルを伝えるシリーズ。今回は、薄れつつある遺族とお寺の関係について。お寺との付き合いがない人はどうすればいいか、記事後半で専門家がアドバイスします。12月7日配信予定の次回は「消える宮型霊柩車」の謎に迫ります

 「価格交渉はできるし、ご遺…

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