
酒米づくりを実習している山形県立村山産業高校が、米販売会社、酒造会社と「教育のための連携協定」を結んだ。以前から稲の栽培や酒の醸造で交流してきたが、結びつきをさらに強くして、稲作の効率化や加工品の開発で協力することにした。
酒米づくりを始めたのは、前身の村山農業高校時代の1978年。山形市の米販売会社アスクの指導を受け、83年に高校では全国で唯一となる酒米づくりに成功した。
米の名前は「山酒(やまさけ)4号」。現在は農業経営科の生徒たちが40アールの田んぼを耕し、2100キロを収穫。このうち1500キロを東根市の酒造会社六歌仙が醸造し、純米吟醸酒「花ひかり」のラベルで販売している。
「花ひかりプロジェクト」で協力してきた3者が、新たな協定を結ぶことで取り組みを持続させ、より質の高い酒米づくりをめざす。
12月に東根市であった協定の締結式で坂井孝朗校長は「学校と地域が連携した、よりよい社会づくりに資する活動です。心も体も温まるお酒になればうれしい」とあいさつした。
アスクの河合克行社長は「生徒たちが真剣に取り組み、きわめて良好な米ができました」。六歌仙の松岡茂和社長も「すっきりとしたなかに、米のうまみを感じる、いい出来のお酒に仕上がりました」とほめていた。
生徒たちは今後、アスクの米の成分分析をもとに効率的な肥料の配合を考え、六歌仙の技術を生かして、こうじを使った関連商品の開発にも挑む。
荒木心湖(ここ)さん(2年)は「甘酒やマフィンなどの新商品をつくってみたい」。萩生田龍介さん(3年)は「将来も企業との連携を生かして、学校が地域を盛り上げる存在になってほしい」と期待していた。















