東大を含む国公立大に年100人前後の合格者を出し、早慶への合格者は10年で5倍に。入学志願者も増え、校内最難関のTG(トップグレード)コースへの今年度の倍率(都発表の中間倍率)は、都内私立高トップの57倍に上った。朋優学院高を「人気進学校」に導いた佐藤裕行校長(59)に、学校のこれまでと、これからを聞いた。
――来年で校長着任10年。どんな学校づくりを心がけてきましたか
目指してきたのは「高校単独校の最高峰」です。進学実績だけではありません。「最高峰」というのは、高校生活そのものも指しています。やっぱり、高校生活は楽しくなきゃ。毎年9月の虹色祭は「世界一の文化祭」を目指して、生徒も教員も力を入れています。今の時間を大切にして、より良い将来も目指す。その両輪です。ビジョンは毎年「未来への指針」と題したペーパーで、全教員で共有しています。
高校思い出クリック~青春群像記~
高校をシリーズで紹介する企画。今回は朋優学院高の最終回(4回目)です。

――進学実績だけを追わないのはなぜですか
2018年に完成したこの校舎は、100年もつ「百年建築」です。同じように、朋優学院の教育も、100年後も求められるものにしたい。そう考えると目先の結果だけではなく、文化が必要になるわけです。常に変わり続け、進化する文化を作っていきたいのです。
リアルな実感を言うと、やっと、そういう理想を言える時代に入ったということです。これまでは「朋優の文化」「日々の充実」などと語っても、「まぁでも、まずはちゃんと勉強しようか」と聞く耳を持ってもらえていないように感じていました。実績を出してきたことで、理想を聞いてもらえるフェーズに入ったと感じます。

――私立進学校の多くが中高一貫である中、高校単独校である意義は
ハイレベルな公立高校を目指す生徒にとって、受験する私立校を選ぶのはかなり難しいというのが首都圏の実態です。付属高校から系列大に進むのではなく、大学入試でもう一勝負、と考えている生徒が選ぶ私立校は非常に限られています。そのゾーンの受け入れ先としての役割は、自覚しています。
「中学も作れないかな」常に頭にある
――中高一貫校にするつもりはないのですか
高校単独であることに、こだ…







