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「わたしの知らない子どもたち」©2026 K2 Pictures・AOI Pro.

Re:Ron特集「考えてみよう、戦争のこと」俳優 二階堂ふみさん

戦後81年、世界各地で戦禍が絶えません。文学や映画、アートなどを通じて戦争と向き合ってきた人たちが、子どもたちとともに考えたい「言葉」とは。戦後を生き抜く戦争孤児の子どもたちを描いた映画「わたしの知らない子どもたち」(西川美和監督)に出演する俳優の二階堂ふみさんに、戦争や平和への思いを語ってもらいました。

 沖縄で生まれ育ち、戦争というものが常に近くにありました。祖母が沖縄戦を経験していて、私にとって戦争は、「歴史的なもの」というより「家族が経験した出来事」の一つでした。

 ただ、祖母は戦争について話をしたがりませんでした。でも、そのことが、私の中では大きな意味を持っていました。

 地上戦で周りの人がどんどん亡くなっていくなか、祖母にだけなぜか不思議と弾が当たらず、残酷な状況を生き延びた。祖母がチラッと話したことをのちに母から聞いたり、こういったことがあったらしいと間接的に聞いたりはしたけれど、祖母が見てきたもの、経験してきたことは、言葉では表現できなかったのではないかと思います。

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「わたしの知らない子どもたち」©2026 K2 Pictures・AOI Pro.

 それでも、小学生の頃に一度だけ、祖母に質問したことがありました。

 「どうして当時の教育に対して、疑いを持たなかったの?」と。

 沖縄では平和教育が小学校の低学年からあり、ピュアな気持ちだったと思います。そんな私に祖母は「そういう風に教えられていたから、そう思うことしかできなかった」とだけ答えてくれた。でもそのとき、自分は祖母に非常に失礼なこと、聞いてはいけないことを聞いてしまった、と思いました。

 今だから言語化できる部分も…

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