Smiley face
写真・図版
100人超のキャストやスタッフにおそろいのTシャツを差し入れた榮倉奈々(右)と、リラックスする赤楚衛二=テレビ朝日提供

「撮影5分前」テレビ朝日ゼネラルプロデューサー・中川慎子

 ドラマ「あにいもうと」(土曜夜10時)の脚本家・吉田紀子さんは、執筆前に登場人物の生い立ちを細かく作り込む。主人公の場合、生まれてからのプロフィルが10ページに及ぶこともある。

 どんな親のもとで生まれ、小中学校で何があったか。ドラマには出てこない過去まで考え抜く。主人公が発する何げない「え?」にも、幾重もの背景がある。

 医師・春木奈緒を演じる榮倉奈々さんにも、出演依頼時に企画書と共に、詳しいプロフィルを渡したところ、「断る理由はありません」と話していたとマネジャーから聞き、吉田さんに感謝した。

 榮倉さんとは、女性医師への取材を敢行した。

 若い頃の苦労やキャリア、病院という組織でどう生きてきたか――。医療技術だけでなく、一人の女性としての生き方に、前のめりに耳を傾ける姿が印象的だった。

 座長として、現場の仲間への気遣いも。100人を超えるキャストやスタッフに、おそろいのTシャツとパンツを差し入れてくれた。

 Tシャツには、入社間もないアシスタントプロデューサーが台本の表紙に選んだ、海辺の風景があしらわれている。老いも若きも同じ服装でこの夏を乗り切った。

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