
京都女子大学の表真美・特任教授
――サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会で、日本人の観客たちが、会場でゴミを拾う姿が話題になりました。日本の学校での清掃の経験が、こうした行動と関係しているのでしょうか。
- サッカーW杯で注目される日本のゴミ拾い 原点は85年の日韓戦か
多くの日本人が小中学校で学校清掃を経験しています。自分たちが使った場所を、自分たちできれいにして戻す。そうした感覚を身につける機会になっていると感じます。学校清掃は教育的効果があると考える人も多いです。
日本には、学校清掃とは別に、掃除を修練や心を整える行為とみる流れもあります。禅には「一掃除、二信心」という言葉があり、信心よりもまず掃除を重んじる教えがあります。武道の稽古場の掃除、神道や茶道における「場を清める」という考え方、さらに職場で「時を守り、場を清め、礼を正す」といった言葉もあります。
掃除は単に汚れを取る作業ではなく、自分の姿勢を整え、他者や場への敬意を示す行為と受け止められてきました。そうした感覚が、スタジアムのような公共空間での行動にも表れている面があるのでしょう。
子どもが掃除しない欧米、この違いは何か
――海外には学校清掃の習慣はないのでしょうか。
児童生徒が学校清掃に関わる…







