連載「窓」
100年以上前のモノクロの集合写真。最前列に座る若者が、おじだと知った。すべてはそこから始まった。

毎朝5時、都内の自宅でパソコンを開く。待ちわびた知らせが届いているか、メールを確認する。
嶋洋文さん(79)は人を探している。かつてカナダに存在した日系人のアマチュア野球チーム「バンクーバー朝日軍」。1914年に創設され、戦争勃発とともに約80年前に解散した。選手らは「敵性外国人」として強制収容され、バラバラになった。
そこでプレーした選手やチームを支えた関係者を探している。彼らに与えられるべき「特別なメダル」を渡したいのだ。
消息不明だった「シマ」
人種差別が色濃かった時代、白人のリーグ戦でフェアプレーを貫いた朝日軍は2003年にカナダ野球殿堂入りした。当時の日系人社会の「団結」の象徴とされた。05年にブリティッシュコロンビア(BC)州スポーツ殿堂にも入り、約80人分の記念メダルが作られた。
07年、嶋さんが60歳のときだ。大手海運会社を定年退職し、家族史を調べ始めた。
その数年前、いとこがカナダ…








