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ノンフィクション作家の高野秀行さん。「誰かに何かを習うといったことはなかった」と自身のこれまでを振り返る=東京都杉並区、篠田英美撮影

 世界の辺境を旅して40年というノンフィクション作家の高野秀行さん(59)。「誰かに何かを習うといったことはなかった」としつつ、一人だけ「師匠」と言える人がいます。師匠から言われて刺さった言葉とは――。

「師匠」が語った川を旅する魅力

 誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く――。その信条に従ってアフリカやアジアなどの辺境を旅し、ノンフィクション作品を発表してきた。「ずっと一人で勝手にやってきました」と振り返る。

 ただ、一人だけ「師匠」と言える人物がいる。南米のアマゾン川やアフリカのコンゴ川、中国の長江など世界中の川を旅してきた「レジェンド探検家」山田高司(たかし)さんだ。

 8歳ほど年上で、自身が早稲田大学探検部に所属していた頃に出会った。普段から「山田隊長」と呼ぶ。「環境活動家でもある隊長は、東京農業大学探検部OB。探検部は大学が違っても先輩後輩のような雰囲気がある」と笑う。

 30年ほど前、環境NGOを立ち上げた山田さんがナイル川流域を調査するのに4カ月間同行した。川を旅する魅力について、山田さんはこんなふうに語った。

「地べたよりもっと低い」ところから

 「川は土地の一番低いところ…

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