
寡黙で派手さはないが、頼りになる。横浜DeNAベイスターズの蝦名達夫(28)とはそんな存在だ。
今夏、1番打者に定着すると、しぶとい打撃で打線を引っ張った。度重なるケガを乗り越えた裏には、「東北人」の気質があった。
地元青森に強いこだわりを持つ選手だ。
甲子園常連の強豪私立が複数ある青森で、あえて「打倒私立」を掲げて青森商へ。大学に進む際も、首都圏の強豪校からの誘いを受けながら、青森大を選んだ。
青森ねぶた祭では引き手を務め、プロ入り後も祭りの時期にはYouTubeで映像を見て心を高ぶらせている。根っからの青森人、といったところだろうか。
蝦名の才能を見いだしたのが、当時の北海道・東北地区の担当スカウト、欠端(かけはた)光則さん(62)だった。
投手出身の欠端さんは岩手・福岡高から1980年秋のドラフト3位でロッテオリオンズに入団。83年のオフにトレードで横浜大洋ホエールズに移ると、94年限りで引退するまで通算57勝を挙げた右腕だった。
蝦名との出会いは、青森大3年時。第一印象は「走攻守でまとまった外野手」だった。
肩は一流だったが、まだドラ…








