【ニュートンから】話題を呼んだノーベル賞受賞者たち

ジェニファー・ダウドナ氏
アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校教授。1964年生まれ(安友康博/Newton Press)

 人類に対して多大な貢献をもたらした研究者たちに贈られるノーベル賞。10月7日に発表されるのは化学賞だ。

 1903年に物理学賞を受賞したマリー・キュリーは、放射性元素であるラジウムとポロニウムの発見などが評価され、1911年に化学賞も受賞している。また、原子核の発見につながる実験を主導したことで知られるアーネスト・ラザフォードも1908年に受賞している。日本からは電気を通すプラスチックの開発を行った白川英樹博士(2000年受賞)や、リチウムイオン電池の開発を行った吉野彰博士(2019年受賞)など、これまでに8名が同賞に選出されている(根岸英一博士は受賞後にアメリカ国籍を取得)。

 今回は過去の化学賞受賞者の中から、2020年に選出されたドイツのエマニュエル・シャルパンティエ博士とジェニファー・ダウドナ博士の研究を紹介しよう。両名の受賞理由は、「遺伝子の書きかえを容易にするゲノム編集技術を開発した」ことによる。ゲノム編集技術は、生命科学の基礎研究だけでなく、農業や医療などへの応用など、幅広い分野に大きな影響をあたえた研究である。

エマニュエル・シャルパンティエ氏
ドイツ・マックスプランク研究所病原体科学ユニット最高責任者、ハンガリー・セゲド大学名誉教授。1968年生まれ(安友康博/Newton Press)

 DNA(デオキシリボ核酸)…

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