【ニュートンから】話題を呼んだノーベル賞受賞者たち

ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まり、記者会見するカタリン・カリコ氏(左)とドリュー・ワイスマン氏=2023年

 人類に対して多大な貢献をもたらした研究者たちに贈られるノーベル賞。ダイナマイトの発明などで巨万の富を築いたスウェーデンの化学者アルフレッド・ノーベルの遺言により1901年から始まった同賞は、今年で126年目を迎える。まず最初に発表されるのが、10月5日の生理学・医学賞だ。

 過去には結核菌を発見したドイツの細菌学者ロベルト・コッホ(1905年受賞)やDNAの二重らせん構造を明らかにしたアメリカのジェームズ・ワトソンら(1962年受賞)が受賞している。日本からはiPS(人工多能性幹)細胞を開発した山中伸弥博士(2012年受賞)をはじめ、これまでに5名が同賞に選出されている。

 今回は過去の生理学・医学賞受賞者の中から、2023年に選出されたアメリカのカタリン・カリコ博士とドリュー・ワイスマン博士の研究を紹介しよう。両名の受賞理由は、「合成したmRNAに『塩基修飾』をほどこすことで体内でおきる炎症反応が抑制されることを発見した」ことによる。この発見は、新型コロナウイルス感染症に効果的な「mRNAワクチン」の開発に大きく貢献したのである。

カタリン・カリコ氏(左)とドリュー・ワイスマン氏=2022年

 新型コロナウイルスは、20…

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