
将棋の藤井聡太王座(23)=名人、竜王、王位、棋聖、棋王、王将を合わせ七冠=に伊藤匠(たくみ)叡王(22)が挑戦している第73期王座戦五番勝負(日本経済新聞社主催)の第3局が30日、名古屋市中村区の「名古屋マリオットアソシアホテル」で指され、午後8時6分、伊藤挑戦者が103手で勝った。シリーズ成績を2勝1敗とし、二冠目のタイトル奪取まで、あと1勝と迫った。
第1局はシンガポールでの対局で藤井王座が快勝。第2局は伊藤挑戦者が逆転勝ちした。
両者1勝1敗のタイで迎えた本局は、「相懸かり」の戦型に。伊藤挑戦者は終局後、大盤解説会場で「相懸かりで、個人的に興味深い変化になりました」と述べ、事前に研究していた様子がうかがえた。伊藤挑戦者は「中終盤はずっと難しい局面が続いて、考えても分からない局面が多かった」とも振り返った。
一方、藤井王座は「伊藤叡王に鋭く攻め込まれて、少し自信がない展開かなと感じていた」。AI(人工知能)の評価値は、ほぼ互角で推移していた。
形勢に差がついたのは、夕食休憩後の夜戦に入ってからのようだ。藤井王座は「夕食休憩のあたり、(伊藤挑戦者に)やわらかく受けられ、それに対してうまく切り返せず、はっきり苦しくなった」。最後は伊藤挑戦者が藤井王座の玉を即詰みに討ち取った。
終局後、勝った伊藤挑戦者は…





